
全体的傾向
1.全国の傾向
全国の教員採用は、昭和55年頃をピークに減り始め、平成に入って少子化の影響で急に減少しました。しかし、平成14年頃から徐々に増加に転じています。平成17年−19年度の全国合格者数の合計は毎年2万人を超えています。特に大都市を中心に大量に採用されるようになりました。これは、少子化は続いているものの、その減少幅が小さくなり、都市部では底を打ちつつあるのに加えて少人数教育が拡大していることによるものです。さらに定年を迎える教員が年々増えています。特に平成20年以降は、全国的に定年退職者が急増する見込みです。
2.三重県の傾向と特徴
三重県の新規教員採用は、昭和57年の770名をピークに減少し、その後数年は400〜450名程度で安定していましたが、その後再び少子化の影響で急速に減少し、平成13年度には147名にまで落ち込みました。しかし、その後増加に転じ、平成19年度には357名が合格しました。平成20年度も同等の合格者が見込まれています(平成8年以降の三重県の教員採用状況については最新の『進路に関する手引き』をご覧ください)。
全国的に選考方法が多様化している中、三重県でも選考方法が大きく変化しています。平成16年にはそれまで実施されていたパソコン実技試験及び模擬授業が廃止され、1次試験に加え、2次試験にも個人面接のほかに集団面接が導入され、より「人物本位」になってきています。さらに、「複数の教員免許状を有する者」や「高校や大学で継続してクラブ活動を行い、部活動の指導ができる者」といった「優れた資格・特技を有する人」に加点するという制度も新設されました。平成17年度には、筆記試験の時間が短縮され、新たに論述試験(250−300字)が実施されたり、一部試験免除対象や加点対象の見直しなどさまざまな変化が見られました。このように選考方法は常に変更される可能性があるので、毎年確認する必要があります。
一般的な心構えとしては、早めに準備することが大事です。教員採用試験準備のための書籍は多数刊行されていますし、本学部では模擬試験や就職・教採セミナーも毎年行われています。また、先輩の書いた『就職活動体験記(教員採用篇)』も参考になります。特に就職委員会主催の「教職ビデオセミナー」は毎年有益だったと好評です。これらを十分に活用して、採用試験に万全の体勢で臨むようにしましよう。